フライパンで焼いた翌日、パンはどうなっているか── 冷めた後のおいしさと、正しい保存方法
焼きたてのトーストは、おいしい。
サクッとした食感。
ふわっと立ちのぼる香ばしさ。
バターがじんわり溶けていく、あの朝の時間。
焼きたてのパンには、言葉にしなくても伝わるおいしさがあります。
では、焼いた後のパンはどうなっているのでしょうか。
朝に焼いたパンをそのまま置いておいたら、翌日にはかたくなっていた。
冷蔵庫に入れたのに、なぜかパサパサになってしまった。
そんな経験は、誰にでもあると思います。
実は、パンがかたくなる原因は、ただの乾燥だけではありません。
今回は、フライパンで焼いた後のパンに起きていることと、冷めてもおいしく保存するための方法をお伝えします。

焼いた後、パンの中で何が起きているのか
パンがかたくなるのは、乾燥だけが原因ではありません。
大きく関係しているのが、パンに含まれる「でんぷん」です。
パンのでんぷんは、焼くことで水分を抱え込み、やわらかくふんわりとした状態になります。
この変化を「糊化(こか)」といいます。
焼きたてのパンがふんわりしているのは、この糊化したでんぷんのおかげです。
ところが、時間が経つと、このでんぷんは少しずつ元のかたい状態に戻ろうとします。
これを「でんぷんの老化」といいます。
糊化したでんぷんが再び結晶化し、パンの組織が締まっていく。
その結果、パンはかたく感じられるようになります。
もちろん、空気に触れることで水分が抜ける「乾燥」も影響します。
ただし、冷めたパンのかたさには、乾燥だけでなく、でんぷんの老化が大きく関わっています。
フライパンで焼いたパンは、翌日どうなるのか
ここが、この記事でもっともお伝えしたいところです。
フライパン、とくに鉄製フライパンで焼いたパンは、トースターで焼いたパンに比べて、冷めた後もしっとり感が残りやすいという特徴があります。
理由は、焼き方の違いにあります。
トースターは、パンの周囲から強い熱を当てて焼きます。
表面が一気に焼けるため、香ばしく仕上がる一方で、内部の水分も飛びやすくなります。
焼きたてはサクッとしておいしくても、冷めると水分が少なくなり、パサつきを感じやすくなることがあります。
一方、フライパンで焼く場合は、主に底面から熱が入ります。
鉄製フライパンは熱をしっかり蓄え、じんわりとパンに熱を伝えていきます。
そのため、表面は香ばしく焼けながら、パンの内側には水分が残りやすい。
外はサクッと。
中はしっとり。
この焼き上がりが、冷めた後のおいしさにもつながります。
もちろん、時間が経てばでんぷんの老化は起こります。
ですが、焼いた時点で内部の水分が保たれていると、冷めた後でもパサパサになりにくく、しっとり感が残りやすくなります。
ここが、トースターで焼いたパンとの大きな違いです。
冷めたパンをおいしく保存するには
焼いた後のパンを翌日もおいしく食べるためには、保存方法がとても大切です。
せっかくおいしく焼いても、保存方法を間違えると、翌日にはかたくなったり、パサついたりしてしまいます。
ポイントは、
「乾燥させないこと」
「でんぷんの老化を進みにくくすること」
この2つです。
長時間の常温保存はおすすめしません
焼いたパンを、そのまま常温に置いておくのはおすすめしません。
短時間で食べるなら問題ありませんが、翌日まで置いておく場合は注意が必要です。
パンが空気に触れたままだと、水分が少しずつ抜けて乾燥していきます。
さらに、時間の経過とともにでんぷんの老化も進み、パンの組織が締まっていきます。
その結果、翌日にはかたく、パサついた食感になりやすくなります。
また、気温が高い季節は、衛生面でも常温保存は避けた方が安心です。
冷蔵保存もパンには向いていません
「傷まないように冷蔵庫に入れておこう」
そう考える方も多いと思います。
ですが、パンの保存に冷蔵庫はあまり向いていません。
理由は、冷蔵庫の温度帯にあります。
一般的な冷蔵庫の温度は、2〜5℃前後です。
この温度帯は、パンのでんぷんの老化が進みやすい温度といわれています。
つまり、冷蔵庫に入れることで、かえってパンがかたくなりやすいのです。
「冷蔵庫に入れたのに、翌日にはパンがかたくなっていた」
そんな経験がある場合は、このでんぷんの老化が関係している可能性があります。
もちろん、具材をのせたパンや傷みやすい食品を使ったものは、衛生面を考えて冷蔵が必要な場合もあります。
ただ、焼いた食パンそのものをおいしく保つという意味では、冷蔵保存はあまりおすすめできません。
正解は、冷凍保存
焼いた後のパンを翌日以降もおいしく食べたいなら、基本は冷凍保存がおすすめです。
冷凍することで、乾燥やでんぷんの老化が進みにくくなります。
そのため、解凍後も焼きたてに近い状態に戻しやすくなります。
保存の手順はシンプルです。
焼いたパンの粗熱が取れたら、乾燥する前に1枚ずつラップで包みます。
そのまま冷凍用保存袋に入れ、できるだけ空気を抜いて冷凍庫へ入れます。
ここで大切なのは、完全に放置して冷ましすぎないことです。
パンは冷めていく間にも、少しずつ水分が抜けていきます。
そのため、粗熱が取れたら、乾燥する前に包むのがポイントです。
1枚ずつ包んでおくと、食べたい分だけ取り出せるので、毎朝の準備も楽になります。
焼き直しのコツ
冷凍したパンをおいしく戻すときにも、フライパンが活躍します。
冷凍したパンは、解凍してから焼くのではなく、冷凍のままフライパンにのせます。
火加減は弱火から。
じんわり温めるように焼き直します。
冷凍されたパンの内部では、氷になった水分がゆっくり溶けていきます。
急に強火で焼くと、外側だけが先に焼けて、内側が冷たいままになりやすいので注意が必要です。
弱火でゆっくり焼くことで、内側までふんわり温まり、外側はサクッと仕上がります。
冷凍パンを焼き直すときは、最初だけ「蓋」を使うのもおすすめです。
蓋をすることで蒸気がこもり、パンの内側まで温まりやすくなります。
中まで温まったら、最後に蓋を外して軽く焼きます。
そうすると、余分な水分が飛び、外はサクッと、中はしっとりした食感に整います。
普段の焼きたてトーストでは蓋なしでもおいしく焼けますが、冷凍パンの焼き直しでは、最初だけ「蓋」を使うことで、よりふんわり戻しやすくなります。
フライパン焼きは、冷めた後にも差が出る
パンのおいしさは、焼きたてだけで決まるわけではありません。
冷めた後にどうなるか。
翌日、どんな食感で残っているか。
そこにも、焼き方の違いが出ます。
トースターで一気に焼いたパンは、香ばしさが出やすい反面、冷めると水分が抜けてパサつきを感じやすくなることがあります。
一方、フライパンでじんわり焼いたパンは、内部の水分を保ちやすく、冷めた後もしっとり感が残りやすいのが特徴です。
とくに鉄製フライパンは、熱をしっかり蓄えてパンに伝えるため、表面だけでなく内側までやさしく火が入ります。
この「水分を残しながら焼く」という特徴が、冷めた後のおいしさにもつながっているのです。
焼きたてはもちろん。
冷めてもおいしい。
焼き直してもおいしい。
それが、フライパンで焼く食パンの魅力です。
まとめ
パンがかたくなるのは、乾燥だけが原因ではありません。
大きく関係しているのは、でんぷんの老化です。
焼きたてのパンは、でんぷんが糊化してふんわりしています。
しかし、時間が経つとでんぷんが再び結晶化し、パンの組織が締まっていきます。
その結果、冷めたパンはかたく感じられるようになります。
フライパン、とくに鉄製フライパンで焼いたパンは、内部の水分が保たれやすく、冷めた後もしっとり感が残りやすいのが特徴です。
保存する場合は、長時間の常温保存や冷蔵保存はおすすめしません。
翌日以降もおいしく食べたいなら、粗熱が取れたタイミングで1枚ずつ包み、冷凍保存するのが基本です。
食べるときは、冷凍のままフライパンへ。
弱火でじんわり焼き直し、最初だけ蓋を使うと、内側までふんわり温まりやすくなります。
仕上げに蓋を外して軽く焼けば、外はサクッと、中はしっとり。
焼いた後のパンにも、ちゃんとおいしく食べるための正解があります。
保存と焼き直しを知っておくだけで、毎日のパンはもっとおいしくなります。

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