食パンの「しっとり感」は、水分量で決まる。焼き方でこんなに変わるとは!
「トースターで焼いたパンって、なんだかパサつく…」そんな風に感じたことはありませんか?
実はこれ、“焼き方による水分量の差”が大きく関係しているんです。今回は、実際に3種類の調理器具で食パンを焼き、水分の蒸発量を比べてみました。その結果、予想以上の差が出ました。
【検証】焼き方でどれくらい水分が減るのか?
測定結果(超熟食パン5枚切り1枚(77g前後)を焼いた場合)
調理方法 | 水分量 | 焼き上がりの特徴 |
---|---|---|
トースター | 約93% | パン全体がカラッと乾きやすい |
一般的なフライパン | 約96% | 中はややしっとり、表面はサクッと |
食パン専用鉄製フライパン | 約98% | 中はしっとり、ふわもち、表面はサクッと、香ばしい |
調理条件はそれぞれ異なりますが、どれも“内側がきつね色になる程度”を目安に、器具ごとの標準的な火加減・加熱時間で焼きました。



なぜ、食パン専用鉄製フライパンは水分が残るのか?
その理由は、鉄の持つ“熱の力”にあります。
❶ 熱伝導性が高い
鉄は熱をすばやく表面に伝える性質があるため、パンの底がすぐに香ばしく焼き固まります。ここでできる“薄い焼き膜”が、水分や蒸気の逃げ道を防いでくれるんです。
❷ 蓄熱性も高い
さらに鉄は、熱をたっぷり蓄えて、じんわりと全体に伝えます。パンの内側までじっくり温まることで、中はしっとりふわっと仕上がるのです。
しかもこの焼き方は、蓋なしでOKです。「焼き」と「蒸し」のいいとこ取り、まさにハイブリッドな焼き加減が、鉄製フライパンなら実現できます。

トースターと鉄の決定的な違い
一方、一般的なトースターは赤外線で表面を加熱する方式です。便利ではありますが、どうしてもパンの水分が抜けやすく、内部がパサついた仕上がりになりがちです。
さらに弱い火力で長時間焼いてしまうと、小麦本来の風味や甘みまで飛んでしまうこともあります。
表面はサクッ、中はふわもち、食感にも差が出る
鉄製フライパンで素早く高温調理することで、外はサクッと香ばしく、中心部の水分はしっかりキープできます。その結果、パンはしっとり&もっちりとした驚きの食感に仕上がります。
熱効率を高める「浅型3cm設計」
この食パン専用鉄製フライパンは、なんと深さ3cm。一般的なフライパンの約半分の深さです。これにより、ムラのない加熱と水分保持を両立。プロのような焼き上がりが、家庭で再現できるんです。
トースターでは出せない「しっとり感」、鉄で味わってみませんか?
トースト=トースター、という常識はもう古いかもしれません。食パン専用鉄製フライパンなら、香ばしさ・しっとり感・焼き色のすべてに“違い”が出ます。「水分2%しか飛ばない」というこの仕上がり、ぜひ一度体験してみてください。