私が鉄フライパンを育てる理由 ~焼きめに刻まれたストーリー~ - Kids Pockets

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私が鉄フライパンを育てる理由 ~焼きめに刻まれたストーリー~

鉄フライパンとの出会い

「フライパンは消耗品だと思っていました。」
そう語る方は多いですが、私もその一人でした。ですが、ある一つの出会いがその考えを変えました
それが「鉄製フライパン」です。

育てる道具との付き合い

鉄フライパンは、初めて手にすると扱いが難しそうに思えます。最初は焦げつくし、重いし、手入れもひと手間かかる。でも、それを乗り越えると驚くほど応えてくれるんです。焼き目が美しく、熱がしっかり入り、食材の味を引き出してくれる。

育つフライパン=自分だけの相棒に

何度も油を馴染ませ、使い込むうちにフライパンが黒く変化していきます。それは焦げではなく、いわば“鍛えられた皮膚”のようなもの。この変化が嬉しい。育てている実感があるんです。ふと「今日もいい焼き色が出たな」と感じた時、自分の手も少しずつ上達している気がします。

なぜ「育てる」という言葉がしっくりくるのか

鉄フライパンには、いわば「時間の積み重ね」が蓄積されます。毎日の料理、手入れ、焼き加減の変化
それが愛着へとつながっていき、「使っていく」ではなく「育てていく」感覚に変わっていく

これは他の調理器具にはない不思議な感覚です。

食卓の風景が少し変わった

例えば、カリッと香ばしいトーストを焼いた朝。ジュワッと音を立てて焼けるステーキの夕食。同じ料理でも、鉄フライパンを使うだけで仕上がりが変わり、自然と食卓が楽しみに変わりました。料理が、もっと楽しくなった。「今日は何を焼こうかな」そんなワクワクをくれる道具です。

この経験から生まれた「食パン専用鉄製フライパン」

そんな日々の中で、ある一つの思いが芽生えました。「トーストを、もっと美味しく焼ける鉄フライパンがあったら…?」毎朝の食卓で欠かせない食パンこそ、焼き方ひとつで香りも食感もまるで別物になる。そこで私は、“食パンに特化した鉄製フライパン”を開発することにしました。

食パン専用にすることで、火の通り方や焼きムラを最小限にし、外はカリッと、中はふんわり。まるでトースターの中で焼いたような、でもそれ以上の焼き上がりを目指しました。これは、鉄フライパンを育ててきた経験と愛着があったからこそ、生まれた発想でした。

これからも、一緒に育っていく

鉄フライパンは、買って終わりの道具ではありません。毎日少しずつ変化して、時には手がかかるけれど、それだけ応えてくれる。そんな姿に、どこか人間らしさを感じてしまうのです。これからも、フライパンと一緒に“料理の腕前”も“時間”も、じっくり育てていきたいと思います。

そしてこの「食パン専用鉄フライパン」もまた、誰かの食卓で育っていく――
そんな未来を思い描きながら、今日もまた一枚、パンを焼いています。

この記事の著者

株式会社Kids Pockets

食品メーカーで25年以上にわたり商品企画・開発に携わり、特に小麦粉・米粉を使ったベーカリー製品の開発を専門としてきました。
「食を通じて人に寄り添い、美味しさで驚きと感動を届けたい」という想いのもと、暮らしをもっと楽しく、豊かにする商品づくりに取り組んでいます。開発商品「サクッと、ふんわり 食パン専用鉄製フライパン〈ルポア〉」は、数年にわたり理想のトーストを追求したこだわりの一品です。食パンの“本当のおいしさ”を引き出す道具として、多くの方にお届けします。

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