家庭の火力でもOK！鉄製フライパンで作る香ばしい本格チャーハン

家庭でチャーハンを作ると、「なんだかベチャっとしてしまう」「お店のような香ばしさが出ない」という悩みをよく聞きます。
中華料理店のチャーハンは、強烈な火力と熟練の技で仕上げるため、米一粒一粒が立ち、香り高い一皿になります。でも実は、家庭の火力でも、鉄製フライパンを使えばぐっとお店の味に近づけることができるんです。

鉄製フライパンが中華向きな理由

1.高い蓄熱性で米の水分を瞬時に飛ばす

鉄は熱をたっぷり蓄えられるため、冷たいご飯や具材を入れても温度が下がりにくいのが特徴です。これにより、米粒の表面の水分が一気に蒸発し、ベチャつかずに仕上がります。

2.炒めムラが出にくい

フライパン全体が均一に熱くなるため、部分的に焦げたり、生っぽくなったりしにくく、全体が均一な食感に。

3.鉄ならではの香ばしさ

高温で一気に炒めることで、米や卵、醤油が香ばしく焼け、まるで中華専門店のような“焼き香”が加わります。アルミやフッ素樹脂加工のフライパンでは、この香りはなかなか出せません。

基本の本格チャーハン（2人分）

材料

• ご飯（常温または温かい）… 300g
• 卵 … 2個
• 長ねぎ（みじん切り）… 10cm分
• チャーシューまたはハム（角切り）… 50g
• サラダ油 … 大さじ2
• 醤油 … 小さじ2
• 塩 … 小さじ1/3
• こしょう … 少々

作り方

1.下ごしらえ　

材料はすべて切って手元に用意しておきます。炒め始めたら一気に進むため、途中で探すのはNG。

2.フライパンをしっかり予熱

中火〜強火で1〜2分温め、手をかざして強い熱気を感じたら油を加えます。油はフライパン全体になじませましょう。

3.卵とご飯を素早く混ぜる

溶き卵を入れ、すぐにご飯を加えます。卵が半熟のうちにほぐすことで、ご飯の一粒一粒を卵でコーティングし、パラパラ感が増します。

4.具材を加えて炒める

チャーシューやネギを加え、木べら等で具材を大きく返すように混ぜます。鉄製フライパンは高温を保ちやすいので、このタイミングでも水分が飛びやすいです。

5.香り付け

鍋肌から醤油を回しかけ、ジュッという音と共に香ばしい香りを立たせます。すぐに全体に混ぜ合わせ、塩・こしょうで味を調えます。

失敗しないポイント

• ご飯は冷ご飯より常温〜温かい方がほぐれやすく、炒め時間も短くて済みます。
• 材料は全部切って並べておく。迷っている間に温度が下がるとベチャつきの原因に。
• 強火一辺倒ではなく、焦げそうなときは中火に調整してください。

まとめ

鉄製フライパンは、家庭のコンロでも中華専門店のような香ばしいチャーハンを作る強い味方です。高い蓄熱性と均一な熱伝導で、米はパラパラ、香りは豊かに。しかも、使い込むほど油なじみが良くなり、焦げ付きにくくなるのも魅力です。
ぜひ一度、鉄のフライパンで作るチャーハンに挑戦してみてください。きっと「もう他のフライパンには戻れない」と思えるはずです。