なぜ、食パン専用鉄製フライパンをつくったのか──LUPOα(ルポア)に込めた静かな決意の話 - Kitchen Orgone

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フライパン

なぜ、食パン専用鉄製フライパンをつくったのか──LUPOα(ルポア)に込めた静かな決意の話

フライパンを作ると決めた日のことを、今でもよく覚えています。
華やかな瞬間でもなく、ドラマチックなきっかけでもない。
ただ、ある朝のキッチンで、
焼けきらなかった一枚のトーストを見つめていた私がいました。

外は白っぽく、中はふにゃり。
せっかくの食パンが“ただ焼かれただけ”になっていたんです。

そのときふと、思ったんです。

「どうせなら、朝の一枚を“ごほうび”みたいに焼ける道具があってもいいんじゃないか?」

大げさじゃなく、人生の質を変えるのは、
実はこういう“毎日のたった数分”なのかもしれない。

そんな小さな気づきから、LUPOαの物語が動き始めました。

■ 食パン専用にしたのは、間違いじゃなかった

よく聞かれます。
「食パン専用って、使いにくくないですか?」
「用途を絞りすぎて、もったいなくないですか?」

たしかに、もっと万能なフライパンは世の中にたくさんあります。
でも私は、あえて逆の道を選びました。

理由はとてもシンプル。

“一枚の食パンを最高に焼ける道具”をつくりたかったから。

鉄の蓄熱性を考え、
食パンの厚みと熱の入り方を研究し、
パンの端がちょうどカリッとする曲率とサイズを追い込みました。

その結果、
食パンのために最適化された“唯一の場所”がLUPOαの中に生まれたんです。

それは決して、中途半端なんかじゃなかった。

むしろ──
「特化することは、深くなること」
だと気づきました。

■ 食パンだけで終わらなかったのは、LUPOαが鉄の器だったから

不思議なことに、
食パン専用として開発したのに、
ユーザーさんがどんどん自由に使い方を広げてくれました。

● 目玉焼きは、白身がカリッと仕上がる
● ソーセージが驚くほどジューシー
● キャンプでのベーコンは香りが段違い
● そのまま器として食卓に出せる

「結局、一番よく使うのはこのフライパンです」

そんな声をいただくたび、
食パン専用の意味が、またひとつ深まっていく気がしました。

■ LUPOαは 完成品じゃない。使い手と一緒に育つ「余白の道具」

LUPOαは、正直に言うと、完璧な商品ではありません。
軽量化しながら蓄熱性を高めるむずかしさもありました。
丁寧に使えば生涯使えるけれど、
雑に扱えばサビることもあります。

けれど──
これだけは胸を張って言えます。

LUPOαは、あなたと一緒に成長する道具です。

毎日パンを焼き、油が薄くなじみ、色が深まり、
あなたの暮らしに静かに溶け込んでいく。

それは、使い捨ての道具では絶対に味わえない「時間の味わい」です。

■ 食パン専用にしたからこそ、「小さな幸福」が作れる道具になった

もしLUPOαを「万能フライパン」として作っていたら、
ここまで深い世界は生まれなかったと思います。

あの朝の、焼ききれなかったトースト。
そこから始まった物語は、
いつの間にか「朝の幸福」をつくる道具へと育ちました。

● カリッと香ばしい食パンの端
● フライパンから立ちのぼる油と鉄の香り
● 朝の光に照らされた焼き色
● かすかに耳に入るジュウ…という音

LUPOαは、
そんな小さな豊かさをすくい上げるための道具なんです。

■ 結論:LUPOαは、中途半端なんかじゃない。

あなたの朝を変えるために生まれた、ひとつの答えです。

もし、あなたが
「ちゃんと選んだ、長く付き合える道具」を探しているなら、
LUPOαはきっと後悔させません。

特化したからこそ、深くなれた。
食パン専用にしたからこそ、唯一になれた。

LUPOα──あなたの毎朝に寄り添う、小さな鉄の相棒。

この記事の著者

株式会社Kids Pockets

食品メーカーで25年以上にわたり商品企画・開発に携わり、特に小麦粉・米粉を使ったベーカリー製品の開発を専門としてきました。
「食を通じて人に寄り添い、美味しさで驚きと感動を届けたい」という想いのもと、暮らしをもっと楽しく、豊かにする商品づくりに取り組んでいます。開発商品「サクッと、ふんわり 食パン専用鉄製フライパン〈ルポア〉」は、数年にわたり理想のトーストを追求したこだわりの一品です。食パンの“本当のおいしさ”を引き出す道具として、多くの方にお届けします。

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